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SMSとLINEの違い

SMS送信とLINEの違いを8項目で比較説明します。LINEと比較して優位点を考慮してSMSの利用用途を検討する必要があります。SMS送信サービスは携帯電話番号だけでパソコンやシステムから簡単に送れるのでビジネスにとても有利です。

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SMSとLINEの違い

浸透するスマートフォン

(欧米各国と比較し、日本におけるスマートフォンの普及は遅い傾向にありました。2014年の総務省「ICTの利用環境の変化」において報告されている調査結果では、各国の調査対象1,000人のうち、スマートフォンの所有率は53.5%と、調査対象6カ国中最も少ない比率が報告されています。一方で、翌年2015年5月に発表されている「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」では、20代のスマートフォン利用は94.1%、調査対象全体でも60%以上と報告されており、急速な浸透が進んでいることがうかがえます。フィーチャーフォンの人気、回線速度の課題、利用料金の高さ等の影響もあり相対的に遅れていた日本のスマートフォン化ですが、この数年で情報端末中心はスマートフォンが中心となっているのが現状です。

表1:国別スマートフォンの個人保有状況(※1)
国別スマートフォンの個人保有状況

※1総務省「ICTの利用環境の変化」から抜粋

急増するLINEユーザー

フィーチャーフォンからスマートフォンへのシフトが進むことで生じる大きな変化の一つは、アプリの利用です。中でもLINEをはじめとするメッセージアプリ(通話アプリ)は、老若男女問わず高い人気を博しています。LINE株式会社は、2011年6月23日のサービス開始から急速にユーザー数を増やし、2013年11月で既に全世界のユーザー数が3億を突破しました。同社発表の媒体資料(※2)によれば、全世界の2016年1月時点でのアクティブユーザー数は2億1,500万人にのぼり、日本に限って言えば国内利用者数が人口の約53%にあたる6,800万人、約7割は毎日利用しているそうです。利用されている地域は日本・韓国・タイ・インドネシアに集中しているため世界的に見ればシェアは高くはないLINEですが、少なくとも日本では主要なメッセージアプリとして確立したと言ってもよいでしょう。

※2 LINE 2016年4月-9月期の媒体資料より抜粋

SMSとLINEの違いを8項目で比較

LINEの普及が進む一方で、フィーチャーフォンから標準搭載のサービスとして定着しているSMS(ショートメッセージサービス、ショートメール、short message service)は不要でないのかと思われるかもしれません。しかしながら実際は、LINEとは異なる特徴を持ち、各携帯電話に標準搭載されています。ここでは、SMSとLINEの違いについて、8つの観点から比較します。

表2:SMS・LINE比較表 (利点の多いものをピンクでマーキングしています)

SMS比較項目LINE
全世界送信対象の多さ同サービスのユーザーのみ
送信料がかかる利用料金の手軽さ基本的に無料
MMS表現の多様性スタンプ
基本的に70文字/通文字制限1万文字/通
携帯電話の盗難・盗み見のリスクのみ安全性(情報管理)携帯電話の盗難・盗み見のほか、別デバイスからアクセスされるなどのリスクあり
基本的に考えにくい安全性(アカウントトラブル等)なりすまし・のっとりのリスクがある
利用者へメッセージの送信が可能商用利用の利便性企業が公式アカウントを運用可能
認証手段として浸透本人認証の利便性利用されていない
項目1:送信対象の多さ SMS > LINE
SMS
世界中の携帯電話のほぼすべての機種に標準搭載されているため、各キャリアの国際SMSで対応している世界中の国・地域であれば携帯電話所有者に送ることができます。(※3)
LINE
LINEの利用者に限られます。地域としては日本・韓国・タイ・インドネシア等が中心となります。
項目2:利用料金の手ごろさ SMS < LINE
SMS
国内・海外問わず、送信時には送信料が必要となります。(受信は無料です)
特に海外に送る国際SMSの利用は、1通あたりの送信料が高めに設定されています。(※4)
LINE
送受信ともに無料です。ただし携帯電話の利用にあたり必要となる通信費や、スタンプの購入等のオプションサービスを利用する場合の費用は必要となります。
項目3:表現の多様性 SMS < LINE
SMS
SMSの弱点で合った絵文字やファイル添付等の機能を補う形で開発されたMMS(Multimedia messaging service)が使用できますが、制限があります。
LINE
同サービスの人気拡大のきっかけとなったスタンプのほか、写真や動画送付等も手軽です。
項目4:文字制限 SMS < LINE
SMS
基本的に70文字/通です。キャリアによって70文字を超過しても送信できますが、追加で送信料がかかります。
LINE
1万字と言われており、実質的には制限がないに等しいです。
項目5:安全性(情報管理) SMS > LINE
SMS
電話番号に紐づく携帯電話のみに届きます。転送機能も原則的に用いられないため、携帯電話自体を誰かに盗難・盗み見されない限りは情報漏洩することはありません。
LINE
LINE IDを用いて他のデバイスからもアクセスが可能です。LINE IDとパスワードが何らかのきっかけで流出することで、メッセージの内容が他者に筒抜けになるリスクがあります。
項目6:安全性(アカウントトラブル) SMS > LINE
SMS
電話番号に紐づく携帯電話のみで利用できるため、基本的にはアカウントに関するトラブルは発生しません。
(送信先が電話番号を変更したため、SMSが誤って電話番号の新しい所有者宛に届くことなどは考えられます)
LINE
LINE IDとパスワードが流出することで、アカウントののっとり・なりすまし等が発生するリスクがあります。
項目7:商用利用の利便性
SMS
通知・確認・案内・連絡、ウェブサイトへの誘導、本人認証など、SMSの特性を生かした商用利用がされています。(※5)
LINE
公式アカウントを運用し、ロイヤリティの高いユーザーに対する情報発信ができます。
項目8:本人認証の利便性 SMS > LINE
SMS
本人認証の手段として幅広く使われています。
LINE
本人認証の手段として用いることは推奨されません。

※3 送信可能な地域は、国際SMSとはを参考にしてください。 ※4 送信費は、SMSの料金を参考にしてください。 ※5 詳細は、SMS送信サービスの使いみちを参考にしてください。

SMSもLINEも、使い方を考えることが肝心

無料で楽しく簡単にメッセージをやりとりできるLINEは、さまざまな年代から絶大な人気を誇っていますが、2014年頃からLINEアカウントの乗っ取りやなりすましによる詐欺事件が発生するなどの問題も発生しています。2016年1月に大きく取り上げられた有名人同士の不倫問題では、不倫関係が噂された男女のLINEでのやりとりが流出してしまうなど、個人情報の漏えいのきっかけにもなっている側面もあります。LINEのサービス自体もトラブルが発生しないように日々改善が進んでいるものの、コミュニケーションが手軽な反面にトラブルに対するリスクが着いて回ります。

そこで肝心なのは、利用者側が各種コミュニケーションツールを適切に使いこなしていけるかどうかです。

LINEの例でいえば、「他端末ログイン許可」の設定をオフにすることで自分の携帯電話以外からのアクセスを防ぐことや、パスワードをこまめに変更することで乗っ取りやなりすましの防止につなげることなど、利用者側の対策でリスクを軽減することはできます。

またLINEに依存し過ぎるのではなく、メッセージの用途や相手によってSMSでのコミュニケーションにシフトするなど、ツールを使い分けていくことも重要になります。

スマートフォンに限ってみても技術の進化が著しい昨今ですが、やみくもに新しいツールに手を広げてしまうだけではなく、各種ツールの特性やメリット・デメリットを把握した上で、それぞれとの自分なりの付き合い方・関わり方を検討することも大切なのかもしれません。

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