SMS送信におけるLTEのネットワーク
昨今、携帯事業者はLTEネットワークの拡張に力を入れている。LTEとは、Long Term Evolutionの略で、3.9世代の通信技術と言われている。広告などにもあるようにLTEは高速通信が可能になるパケットネットワークに関連するものであって、音声通信を行う回線交換網には何ら変更がない。ショートメッセージの観点からは以下の2つのケースが考えられる。
1つ目は、従来の3Gの回線交換網を使ってサービスを提供するケース。これまで設置した3Gネットワークの資産を有効に利用したい携帯事業者は、音声通信は3Gネットワークを、データ通信はLTEネットワークを使うことが主流とされる。この場合、LTE対応端末であったとしてもショートメッセージはこれまでと同様の技術(回線交換)により処理される。
2つ目は、LTEネットワークにVoLTE(Voice over LTE)と呼ばれる技術を導入し、IP化した音声通信やショートメッセージをLTEネットワークで提供するケース。将来的には、多くの携帯事業者がこれに移行すると思われる。