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SMSの一斉送信について(一斉同報)

SMSの一斉送信について技術的な解説をします。

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SMSの一斉送信について(一斉同報)

ユーザに対するメッセージの一斉送信は、災害時の安否確認や、地震速報、キャンペーン告知など様々な場面で利用されています。これらは全てSMSによるものかというとそうではありません。
地震速報は、ユーザが誰かというより、あるエリアに在圏するユーザ全員を対象として、通知をする必要があります。SMSでは、残念ながら在圏情報をベースとしたメッセージ送信ができません。そのため、ブロードキャストの技術が使われます。海外では、嵐が近づいているという速報や、高温注意の速報も流れることがあります。

SMSの一斉送信は、災害時の安否確認などで使われます。例えば、ある企業が災害時に社員の安否確認のために全社員にSMSを一斉送信して、その返信を受けるという仕組みです。
では、SMSの一斉送信はどのように行われているかですが、特定のユーザ(電話番号・MSISDN)に対して送信する必要がありますので、サーバからは一通一通リクエストを送る必要があります。一通一通送るということは、一斉という名前を使っているものの、どうしても時間がかかります。送信数を増やすにはどうするかですが、いくつか方法があります。

(1)リソースを増強する。例えば、サーバを増やして同時に送信できる数を増やす。接続するSMPPバインド数を増やして送信できる数を増やす。

(2)Windowサイズを増やす。Windowサイズは、レスポンス待ちとなるセッションをいくつまで許容するかというものです。サーバからリクエストを送信して、レスポンス受信前に別のリクエストを送信することができれば、同時に送信できる数を増やすことが可能になります。

(3)Throttling値を増やす。スロットリングは、単位時間あたりに送信可能なリクエスト数です。

(1、2、3)いずれにしても、対向システム側との合意とシステム規模の費用問題が発生します。
では、実際にどのくらいのメッセージを一斉配信可能なのかですが、これは、オペレータの設備容量も絡むため一概にいくつとは言えません。例えば、ストットリングで、100メッセージ/秒を想定している場合、1分に送信できるのは、6,000メッセージ。3携帯事業者に同数と仮定すると、1分で18,000メッセージです。一斉の定義がどのくらいの時間と考えるかによりますが、10分ぐらいを許容いただけるならば、理論上180,000メッセージぐらいは送信可能かもしれません。

SMSの一斉送信はどのように行われているか

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