ウェルカムSMS
（渡航先でも緊急事態が発生した際、緊急安全情報を配信されます）
海外に渡航した人であれば、現地到着後電源をONにするとローミング先の携帯事業者に接続されたことを示すSMSメッセージを受信したことがあると思います。（サンプル1）これをウェルカムSMSと呼びます。
ウェルカムという言葉には合わないかもしれませんが、時には「外務省からのお知らせ」が届くこともあります。（サンプル2）「外務省からのお知らせ」とは言うものの、これは外務省が渡航をリアルタイムで把握して送信しているのではなく、契約している携帯事業者が代行して送信しています。
海外ローミング中のデータ通信が高額なのでOFFにすることがあると思いますが、その設定に関わらずウェルカムSMSは受信されます。受信料は無料です。
ウェルカムSMSが送信されるメカニズムとしては2通りあります
（1）日本で契約している携帯事業者が送信するケース
契約している携帯事業者では、端末ユーザが海外に渡航した場合、海外の事業者から位置登録情報を受信しますので、リアルタイムにユーザの位置を把握することができます。この情報をもとにウェルカムSMSを送信することが可能です。
（2）日本の携帯事業者が契約しているローミングの中継事業者が送信するケース
携帯事業者どうしは直接接続することも可能ですが、国際中継事業者を介して接続することが一般的です。端末ユーザが海外に渡航した際の位置登録情報は、中継事業者を経由しますので、この信号をモニターすることによりウェルカムSMSを送信することが可能になります。これは、日本の携帯事業者が国際中継事業者とウェルカムSMS送信の契約を締結していることが前提となります。国際中継事業者が勝手にウェルカムSMSを送信することはありません。
