外国でのSMS利用の小噺(1)
アフリカ小噺
少し前の話ではあるが、アフリカの某国では携帯電話の通話利用者を増やすためSMSを無料で送れるサービスを行っていた。アフリカはプリペイド式の携帯電話が主流であり、通話料は一般的な物価に比べて非常に高いため、残高をリチャージする人が少なかった。当然、残高がないため携帯電話の目的は通話もSMSも受信専用である。これでは相互の連絡も取れないし、携帯会社は利用料を徴収することも出来ない。そこで出てきたアイディアが「無料SMS」である。ただし、無料で送信出来るのは「私に電話ください。」という文章のみ。残高がある人から電話してもらい通話料を得るとは日本人には考え付かないような奇策であった。
モンゴル小噺
モンゴルでは複数の携帯電話を保有する人が多い。そのため、人口より携帯電話の台数の方が多い。複数の携帯電話を保有する理由のひとつはデータ用と通話/SMS用に分けているからである。また、もうひとつの理由は、市内で利用出来る携帯電話が市外では電波が弱く利用出来ない場合があるので、市内用と市外用に2種類以上の別契約の携帯を保有しているからである。ビル建設等で国外からモンゴルに出稼ぎに来て携帯電話を購入する人も増えているため、モンゴルから海外への国際電話や国際SMSが増えており、これからモンゴルの携帯の保有台数はますます増えていくことだろう。