SMSとMMSの違い
携帯電話に標準的に搭載される機能としてSMS(ショートメッセージサービス)とMMS(マルティメディアメッセージサービス)がある。どちらもメッセージサービスと呼ばれ、SMS用サーバ、MMS用サーバで管理されている。本来どちらも、電話番号を宛先として送受信する機能となっており、文字情報だけの場合はSMS、写真などの添付ファイルを送れるのがMMSとなる。
SMSは短い文章、MMSは長い文章だと思っている人もいるが、正確ではない。SMSにはコンカチというメッセージを連ねて送る機能がある。端末とネットワークが対応していれば、SMSで長文をやりとりすることも可能である。
SMSとMMSの一つの違いが受信時の料金である。MMSは受信時も料金がかかる。スマホが普及し、パケット定額が一般的になった今、MMSの受信料金を意識するケースは少なくなってはいる。
しかしながら、受信時も送信時と同じようにデータ通信が発生するという点で、定額に入っていない場合や、海外ローミング時には料金を意識しなくてはいけない。定額だったとしても、定額プランの制限データ量に加算される。
一方SMS受信は無料である。今のところどの事業者のサービスであっても、海外ローミングも含めてSMSの受信料は無料である。これは、SMSの大きなアドバンテージであり、携帯事業者が自社の契約者向けに様々な案内を実施する際、SMSの機能が利用されている理由である。